2022年6月に公開された映画 「神様は見返りを求める」
ムロツヨシさん主演の映画で、面白要素の多い映画なのかと思っていたのですが…
今回は、映画 神様は見返りを求めるについてご紹介いたします。
ネタバレする内容となっているので、ご了承の上ご覧ください。
あらすじ・ストーリー
まずは、あらすじやストーリーをご紹介いたします。
あらすじ・序盤
ある日、イベント会社の男性陣とコールセンターの女性陣とで4対4で合コンをしていました。
そこで、しがない会社員田母神(ムロツヨシ)は、仕事をしながら売れないYoutuberをしているゆりちゃん(岸井ゆきの)と出会います。
Youtubeでイマイチ再生数が伸びないゆりちゃんのために、田母神は撮影や編集の協力を始めます。
田母神はロケ地まで車を出したり、着ぐるみを着てダンスをしたりと様々な協力をし、少しだけ再生数は伸びました。
何より、自分たちの撮りたい動画を撮り、2人は楽しく動画投稿を続けていました。
そんな中、ゆりちゃんは田母神がいないときに、「裏メニュー」の生レバーを提供する焼肉屋さんを紹介し、お店は閉店に追い込まれ、ゆりちゃんも炎上してしまいます。
田母神はお店側に責められますが、ゆりちゃんは泣きじゃくっいてゆりちゃんを責めるわけにもいきません。
ゆりちゃんは「こんなことしかできないから」と下着姿になって田母神に抱き着きますが、「見返りはいらない」と言って優しく断るのでした。
そこでゆりちゃんは田母神を神と呼ぶようになります。
ある日ゆりちゃんは、人気Youtuber【チョレイ・カビゴン】のトークライブに参加します。
そこのイベントは、田母神の同僚である梅川が携わっており、梅川からチョレイ・カビゴンを紹介してもらうことになります。
そこで仲良くなったゆりちゃんはチョレイ・カビゴンのYoutubeに出演させてもらうことになりました。
「NGなし」と言っていたゆりちゃんは全裸にボディペイントをする動画を撮影します。
田母神は過激な内容からゆりちゃんを心配しますが、ゆりちゃんは聞く耳を持ちません。
人気が出てきたゆりちゃんは、徐々に田母神との距離が生まれていくのでした。
中盤
チョレイ・カビゴンとの動画が人気となり、次はイケメンでやり手のデザイナー村上アレン(柳俊太郎)がゆりちゃんのユーチューブに参加してくれることになりました。
今まで編集などに携わっていた田母神でしたが、雑用係となりそのうち撮影現場からも出るように言われるのでした。
田母神は村上からは「動画が古臭い」と非難され、ゆりちゃんもそう思っていたと答えました。
田母神はお金を貸してあげたり、借金の肩代わりをしていました。
肩代わりした借金の金額は400万円。
借金の保証人となっていた男性が自殺をしたことで、田母神のところに督促が来てしまいどうしようもなくなります。
そこで田母神はゆりちゃんに協力した分のお金を貰えないか打診します。
実は田母神は、生レバーで閉店したお店に示談金も払っていたのです。
しかしゆりちゃんは「取り分は私が決めて良いと言ったよね?」といい、田母神にお金を渡すことはありませんでした。
あまりにも虐げられた田母神は、自らYouTubeをUPすることにしました。覆面を被りGOD・T(ゴッティー)と名乗った田母神は、人気YouTuberとなったゆりちゃんの過去や悪事を暴露していきます。
ゆりちゃんもそれに反論し、お互いの動画が着目されはじめ、それを面白いと思った村上は、ゴッティーとの対決動画を撮影するのでした。
終盤
ある日、田母神が自宅のアパートに戻ると、ドアに「ゴッティーの部屋」と落書きがされていました。
このことがきっかけで、田母神は自宅の住所がバレてしまいます。
一方ゆりちゃんは、自分の動画に否定的なコメントが寄せられたことがきっかけで、昔のような楽しい動画が撮りたいと思うようになります。
そのことを村上に伝えますが、ゴッティーとの対決動画をすでに考えていて、もう道具も発注してしまっていると言って断るのでした。
そのころ、付きまといをして視聴回数を稼ぐ仮面YouTuberがおり、そのYouTuberを見つけた田母神は自転車で追いかけます。
しかし、途中でぶつかったカップルにキレられ、ビール瓶で頭を殴られてしまいます。
フラフラになりながらもなんとか自宅に戻った田母神は、昔ゆりちゃんと着ぐるみで踊っていたダンスをYouTubeにupします。
人気YouTuberたちとパーティーをしていたゆりちゃんは、頭から血を流しながらも踊り続ける田母神をYouTubeを見ることになります。
それまでつまらなそうだったゆりちゃんは、次第に笑顔になるのでした。
結末
YouTubeの撮影に向かうゆりちゃんは、田母神からもらったパーカーを着ています。
村上と一緒にダサいと笑っていたパーカーでした。
そのパーカーを着て、チョレイ・カビゴンとのコラボ動画を撮ることになりました。
しかし、その撮影中に花火がゆりちゃんのスカートに引火し、ゆりちゃんは全身に大やけどを負ってしまいます。
入院しているゆりちゃんのところに、付きまといYouTuberが現れ無理やり動画を撮影し始めます。
そこに田母神が現れ、付きまといYouTuberを捕らえて仮面を取り、素顔の動画を撮影することができました。
「動画をさらすぞ」と一括し、付きまといYouTuberは逃げていきました。
大けがを負ったゆりちゃんでしたが、この時田母神に感謝を伝え、2人の関係も修復されていきます。
田母神は自宅に帰るとアパートに潜んでいた付きまといYouTuberが現れます。
傘で田母神を滅多刺しにし、田母神のスマホを奪うと走って逃げていきました。
傷だらけでフラフラな状態となった田母神は、フラフラと街を歩くと昔ゆりちゃんとのYouTubeで踊っていたダンスを踊るのでした。
ネタバレ感想
この映画では、ゆりちゃんのために時間もお金も捧げたにもかかわらず、無下にされてしまった田母神と、売れるために必死に頑張ったが人気に目がくらみ、結果大けがをしてしまうゆりちゃんの物語です。
売れてないときはお互いに楽しく動画撮影をしており、夢に向かって協力していたのですが、一度人気者になってしまったゆりちゃんは田母神の才能のなさに気が付き無下にしてしまいます。
田母神は今までの見返りとして、せめて感謝してほしかっただけなのに、それもかなわず反旗を翻すことになるのでした。
人気がなくても楽しいYouTuberと人気はあるけど毎日がつまらないYouTuber。
果たしてどちらが幸せなのか。
また、才能がないけどとても優しい人が評価されず、安全管理を怠るYouTuberの方がいい人とされること。
実社会でもこのようなことはたくさんあるなと、映画を通じて改めて感じさせられました。
また、ハッピーエンドでは終わらずゆりちゃんも田母神も悲しい結末を迎えてしまいます。
良心を持った2人に不幸が訪れて、何も気にしないYouTuberなどが楽しそうに暮らしているのがなんともリアルで不条理感がありました。
まとめ
「神は見返りを求める」では、すべての登場人物の”闇”が描かれているように思います。
人々は光と闇をもって日々生きているのだ。と、そんな当たり前のことを改めて思い直すことになる映画でした。
本当に”いいひと”ってどんな人のことを言うのでしょうかね?
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それではまた!!
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